
ご紹介するワイナリーは、ドイツ・トリアにありますVereinigte Hospitien (ホスピティエン連合/トリア慈善連合協会)です。ホスピティエン連合(トリア慈善連合協会)の歴史は、なんとローマ帝国時代にまでさかのぼる、ドイツ最古のワイナリーとも言われています。 それではその歴史を紐解いていきたいと思います。歴史にご興味のない方は、おススメのワインへお進みくださいね。
ナポレオン・ボナパルトによる統合
トリアの町には、病院・救貧院・孤児院・養老院・らい病患者用隔離病棟などが点在していました。ナポレオンはこれらの施設を聖イルミネーション地と呼ばれた場所にまとめ、ワイナリーで得た収益はこれらの社会福祉・慈善事業に使うこととし、現在に至るまでその意志は継続されています。ホスピティエン連合(トリア慈善連合協会)はワイナリーとして高品質のワインを提供するだけでなく、トリアの町へ貢献する非営利団体としてその地位を確立しています。
ラベルのトレードマーク:聖ヤコブの由来

ホスピティエン連合(トリア慈善連合協会)の入り口に飾られた聖ヤコブの銅像とワインラベルに描かれている聖ヤコブの姿は、ホスピティエン連合(トリア慈善連合協会)のトレードマークで、サンチャゴ・デ・コンポステーラへ(スペイン)への巡礼者がシェルターとして聖ヤコブ病院を見つけたことに由来しています。その当時の病院は、貧困や病気で苦しむ人のための避難所を提供していました。現在は高齢者や病人のケアに焦点を当てています。ワイナリーの収益の一部が資金として提供されています。
ホスピティエン連合(トリア慈善連合協会)葡萄畑とワイン造りのこだわり
ホスピティエン連合(トリア慈善連合協会)の畑の総面積や約25ヘクタール(東京ドームの約5倍の大きさ)、畑は主に急斜面にありますので、その作業の大変さは想像を絶するものがありますね。下の画像は、ホスピティエン連合(トリア慈善連合協会)の所有する葡萄畑の分布図となります。

葡萄の品質へのこだわり
- 自然栽培⇒昔ながらの製法を守っている
- 必要に応じて天然肥料を使用⇒ワラや厩肥など
- 葡萄の房を選定し、葡萄の木に負担をかけないようにする⇒品質の良い葡萄のみ
- 全て手作業で行う⇒成熟度に応じて選別される
ホスピティエン連合(トリア慈善連合協会)の伝統的な葡萄栽培は、葡萄一粒づつの香りがまし、また葡萄の内容成分も充実してきます。葡萄畑は、急こう配の土地での手作業ですので、かなりの時間を労力が必要となります。
そして葡萄の実の選別により、収穫量は限定されますが、彼らは量よりも上質なワイン造りを守り続けています。無農薬で手作業で造られた昔ながらの美味しくて上質なワインをお届けすることがホスピティエン連合(トリア慈善連合協会)のワイン造りへのこだわりです。
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