新ドイツワイン法についてご存知ですか?

葡萄と赤・白ワイン

ワイン法? 法律?と聞くと、ややこらしくて面倒な話だと思われてしまう方も多いかと思います。その実、私もそうでした。ですが、この新ドイツワイン法は、「消費者がより分かり易くワインを選びやすいようにする」目的で設定されいます。簡単に言うと、どの村の畑で収穫された葡萄でどの格付けのワインなのか?と言うのが消費者の私たちにとって、分かり易くするための法律だと言われています。

旧ドイツワイン法とは?

旧ドイツワイン法では、EU加盟国の中でも、かなり細かく定められたワインの等級(格付け)は4つに分かれていました。下にピラミッド型の図で解説していますので、是非ご覧いただければと思います。

クラス(格付け)特徴
QUALITATSWINE MIT PRADIKAT
生産地限定格付け上質ワイン
収穫時の葡萄の果汁糖度が高い物でさらにその中で6等級に分けられている 糖度が高いほど等級が高い。
QUALITATSWINE
生産地限定上質ワイン
13の指定地域があり、ラベルにはこの生産地域を表示するため、複数の産地の葡萄は使用できない
LANDWEIN
地酒
19の指定地域の葡萄を85%使用すること。辛口・中辛口に限定されている
DEUTSCHER TAFELWEIN
テーブルワイン
認可された葡萄の品種・認可された畑で栽培されたものであれば良い。なおドイツ国内のみでなく、EU加盟国の葡萄を使用した場合は、Deutcger Tafekweinと呼ばす、単に Tafekweinと呼ばれる

ドイツ新ワイン法とは?

今までドイツワインは甘口ワインと言うイメージが強かったと思いますが、今は辛口ワインの生産が主流になってきました。それまでは、収穫時の葡萄の果汁糖度を基準に格付けしていましたが、2021年1月27日にEUのシステムにて適合させるために、ドイツの新ワイン法が施行されました。これは、ドイツワインの品質向上を目的としています。

クラス
(格付け)
特徴
Grosses Gewächs
特級畑
単一畑から収穫される単一の葡萄の品種から造られていること。収穫量の制限あり。辛口であることなど 
Erstes Gewächs
一級畑
Grosses Gewächsに比べると収穫量の制限はやや緩和され、地域の特徴に沿った葡萄の品種を選択
Einzellage
単一畑
1他のすべてのワイン・スパークリングワインがこのクラスに属している。協会の指定する品種から1つあるいは複数選択し、ワインの製造が可能ですが、葡萄がある一定基準に熟されるまでは待つ必要があります。

新ドイツワイン法は、2021年1月27日に施行され、2026年からラベル表示などにも適応されると言われていますが、これよりもかなり前にDVP(ドイツ・プレディカーツワイン生産者協会)が上質なドイツワイン復興に勤めてきました。今では世界的に知られるようになったVDP・ドイツワイン生産者協会についての記事もよろしければ是非ご一読ください。

laner export importでは、VDPのメンバーであるワイナリーのワインを日本の皆様にお届けてしております。